rimworldプレイ記録02「亜人」

個室四つに、倉庫、調理場、居間がある山小屋

 この森に居ついて数日、最低限度の生活基盤を築いた頃に見知らぬ客が現れた。

 虫が人の形を象って歩き出したような、正しく異形の亜人

 彼らの故郷では蔑みを込めてそう呼ばれていた。

アスキア。あんたが行ってきな。

まあ、いいですけど。大丈夫ですかね。

外嫌いの王様が亜人を使う訳ないよ。ありゃ迷子さ。

アスキアにとっても初めて見る亜人であった。

なんて言ってました?キーキー言ってませんでした?

商業語が通じましたよ。ちょっと、道に迷ったらしいです。

迷子が迷子に道を尋ねたわけですか。

まあ、屋根だけ貸すってことで……

 彼女(誰も本人の申告無しに性別に気付けなかった)は亜人たちが集まって暮らす集落の出で、行商の途中ではぐれたらしい。
 森を彷徨ううちにこの山小屋にたどり着いたということだ。


 クルタノス学派としては異人も亜人も隣人ということになっており、彼らはこの遭難者に居間を一晩貸すことにした。

遅めの夕食を摂る遭難者


 この数日を通して幾つもの問題が見つかった。

 一つには、森の過酷さだ。

 

 

リディアを狙う野生動物

治療を受けたリディア

 森には多くの動植物が存在し、恵みとなるものも危険な存在もいた。

 事実、リディアはパンサーに襲われあわや首を切り裂かれるところだった。

 そうだというのに、この森には薬草として使える植物が存在していない。

 ただでさえ、疫病の危険が大きいこの星ではそれは致命的な問題だ。

 

 ジュラはここからさらに移動することも視野に入れて考える。

あんたはどう思う?

確かに、足りないものはありますが。食物はあります。

……

先日の亜人。彼女が集落に帰っていれば、

    行商隊を連れてまた来てくれるかもしれません。

行商から薬を買うわけかい。

それに、移るにしても。地理に明るくないですから……

山がちな森林地帯と言う事しか分かっていない

なら。売れるものを用意しなきゃ、だね。

それと名前も考えた方がいいでしょう。

名前?今、必要かい。それ?

誰が名乗らない者や名乗れない者を信用するものですか。

むむ、そうかい。まあ、凝ったものにする必要もない。

    「レガノ兄弟団」の「知恵の砦」とでもしておくよ。

 

名を得て彼らは何を得るのか。