rimworldプレイ記録02「亜人」
この森に居ついて数日、最低限度の生活基盤を築いた頃に見知らぬ客が現れた。
虫が人の形を象って歩き出したような、正しく異形の「亜人」。
彼らの故郷では蔑みを込めてそう呼ばれていた。
アスキア。あんたが行ってきな。
まあ、いいですけど。大丈夫ですかね。
外嫌いの王様が亜人を使う訳ないよ。ありゃ迷子さ。
なんて言ってました?キーキー言ってませんでした?
商業語が通じましたよ。ちょっと、道に迷ったらしいです。
迷子が迷子に道を尋ねたわけですか。
まあ、屋根だけ貸すってことで……
彼女(誰も本人の申告無しに性別に気付けなかった)は亜人たちが集まって暮らす集落の出で、行商の途中ではぐれたらしい。
森を彷徨ううちにこの山小屋にたどり着いたということだ。
クルタノス学派としては異人も亜人も隣人ということになっており、彼らはこの遭難者に居間を一晩貸すことにした。
この数日を通して幾つもの問題が見つかった。
一つには、森の過酷さだ。
森には多くの動植物が存在し、恵みとなるものも危険な存在もいた。
事実、リディアはパンサーに襲われあわや首を切り裂かれるところだった。
そうだというのに、この森には薬草として使える植物が存在していない。
ただでさえ、疫病の危険が大きいこの星ではそれは致命的な問題だ。
ジュラはここからさらに移動することも視野に入れて考える。